『マフィア梶田の“バーサーカーでも分かる！”FGO講座』第2回

マシュといっしょにちゅーとりある！

ゲームのちょっと複雑な部分をなんとなくフォローしていくマフィア梶田のバカ分かりFGO講座。第2回では、チュートリアルと「マシュ・キリエライト」後輩ちゃんの魅力に迫っていこう。

そもそも、マンガでぐだ子（主人公）も言っているようにスマホゲーにおけるチュートリアルってどれも似たり寄ったりで、慣れてる人は退屈するわな。でも、本作に関してはただの説明パートじゃなく、しっかりストーリーの“序章”として成立しているのがポイント。シナリオは奈須きのこ氏の描き下ろしで、さすが『Fate』シリーズ最新作として“物語”を描くという点ではまったく妥協が無い。会話の中でさりげなく『Fate』特有の世界観を説明しつつ、最初の舞台をお馴染みの「冬木市」にすることで初心者への配慮とファンサービスを両立させているのがお見事なのよ。

▲冬木では槍ニキならぬ杖ニキが仲間に加わってくれる。正しい歴史とは明らかに様子の違った展開を見せる聖杯戦争、『Fate』ファンならば必見

というわけで、説明臭さにウンザリすることもなく操作方法やシステムを学んでいけるわけなんだが。ここで登場してくるのが、プレイヤーにとって最初のサーヴァントとなる後輩ちゃん。彼女は純粋なサーヴァントではなく、英霊と人間が融合した「デミ・サーヴァント」という存在なのだ。そのせいか能力的にも色々とイレギュラーな部分があって、自分自身の真名（※この場合は融合した英霊の正体）が分からんし宝具も完全な状態では使えない。シリーズファンならすぐに「やべぇ」ってことに気付くと思うんだけど、これって聖杯戦争においては致命的な弱点になりかねんのよな……。

▲不完全とはいえ、宝具「仮想宝具 擬似展開／人理の礎（ロード・カルデアス）」は十分に有用。味方全体の防御力を3ターンの間アップし、ダメージカット状態まで付与する

ただ、実は不利な点ばかりでもなく。まず最大の特徴として後輩ちゃんのクラスは「シールダー」という特殊なもの。サーヴァントのクラスってジャンケンみたいに相性があるんだけど、シールダーはその枠から外れていてどのクラスに対しても弱点無し。つまり、常に最大の防御力を発揮できるんだわ。その代わり、こちらが弱点を突くこともできないんだけど……スキルで味方全体の防御力を上げたり、1ターンだけ無敵状態にできたり、とにかくカタい！　しかも全サーヴァント中、唯一コスト“0”でパーティに組み込むことが可能で、どんなサーヴァントと組ませても相性の良いとってもデキる子なのだ。

ついでだからここで説明してしまうが、本作にはサーヴァントと概念礼装にコストが設定されており、マスターの最大コストを上回る編成は組むことができない。レア度が高いほどコストは高くなるので、序盤に運良く★4や★5のサーヴァントを引き当てたのはいいものの、思うようにパーティを組めずに苦労したマスターも多いんじゃないか？

マスターの最大コストはレベルアップに比例して上がっていくが、そこに概念礼装ぶんのコストも乗っかってくるとなるとぶっちゃけレベルがカンストしても足りない。コスト調整に関しては、延々と悩み続けることになるだろう。

▲現在、マスターレベル95の時点で最大コストは96。高レアキャラで固めたパーティでもこの通り、控えに後輩ちゃんを入れておくだけで全員に有用な概念礼装を装備させる余裕が出てくる。しかも、防御に長けた後輩ちゃんは万が一前線に引きずり出されても多少のレベル差なら物ともしない、脅威の粘り強さを見せてくれる

と、なると。後輩ちゃんのコスト“0”が如何に素晴らしい個性なのか、頭が狂化していても理解できるはず。★3相当のステータスでレアなクラスと防御系スキルまで所持しているのに重くない女。実に都合の良い女なのだ！　……ちょっと語弊があるかもしれないが、言わんとしていることは伝わっているよな？

兎にも角にもカワイイし、素直に慕ってくれるし、戦闘面ではサポートに長けてるしで、まさに後輩の鑑。いや、むしろ良妻？　いっそ賢母になってほしい。産ませっ……いや産んで、産んで欲しい……後輩ちゃんから産まれたい……。

▲普段はメガネっ娘だが、デミ・サーヴァント形態では裸眼になる後輩ちゃん。どちらにしろ産まれたい……

……なんだか変な具合にトリップしてきたので、今回はここまで。次回は『第03話 みんな大好き!? 聖晶石召喚！』でいよいよ本格的にシステム面の解説に入っていこう。

チュートリアルの常識を覆す濃密なシナリオを堪能せよ！
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